生徒の成績向上を願って先生がつくウソ

以前先輩塾長にこんな話を伺いました。

「確認テストで追試をくり返す生徒に対しては時と場合によっては1問足りず不合格になるような場面であっても、誤答にマルをつけて合格として、生徒を褒めたたえることがある」

自分の価値観にはない考え方で私はドキッとしました。

「この先の生徒の成績を上げることにピントを合わせて指導をするわけだから、生徒の心情の波とかを考慮に入れて、成功体験をベストのタイミングで体験してもらうべく、自己肯定感を身にをつけてもらうべく、あえてやるんだよ」

人によっては考えを受け入れられない人もいるでしょうが、私はアリだと感じました。

幼いころの親子で自転車に乗る練習をする場面を思い出します。

補助輪を外してもう少しで乗れるようになるという場面で、父親が後ろから荷台を掴んで走って支えながら練習をしました。

「ちゃんと持って支えておいてやるから走ってみろ」と父親。

私は前を向いてペダルを漕ぎますが・・・父親は補助なしで走れそうだと判断をしたら段々と手を離して様子を見ます。

「支えておいてやる」という言葉を信じてる私の約束を破って(´▽`)

自転車に乗れるようにするというところにピントを合わせているので、今思えばこの小さなウソは必要な物とまで感じます。

冒頭でご紹介した先輩塾長は、何度目かの追試の生徒に対して誤答に目をつむって生徒に大きく声をかけるそうです。

「OK!!合格!よく頑張ったな!できたじゃないか!」

これらのエピソードを思い出す場面が塾の指導場面で度々あります。

ここまで劇的に声をかけることは私はありませんが、同じシーンで私の場合であれば・・・

「この答えは正確に言うと●●だけど、追試3回目であと1問というところまで来たからな。〇〇で大枠わかっているから今回はまけておいてマルにしておくよ。その代わり●●と正しく覚えておいてな。よし合格。よくここまで頑張ったよ」

「甘い」の一言で片づけられそうな場面ですが、個別指導塾は様々な学力の生徒がやってきますから、その子のレベルに合った対応として私はこうすることでしょう。

その子の成績を上げることにピントを合わせ、その子に合わせて時には大胆に対応していきたいですね。

ふと思い出したエピソードでお送りしました。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。