娘が「英語の先生がハズレだ」って言うんです!

質問届いてます。ある程度大きな中学校であればよく起きていそうな問題ですね。こちら↓

なるほどなるほど。

学校の先生の授業って、その担当の先生個人の裁量部分が多いですからね。9割ぐらい自由にやれる感じでしょうか。

自由なところが先生のやりがいに繋がるんでしょうが、授業の質が大きくブレるところが弱点ですよね。

で、どうも今の先生の授業が合わないと。わかりにくいと。違うクラスの先生は上手で平均点も高くていいな……ってことですよね。

あるあるです。よく耳にする展開です。

このお母様の立場になったとしたならば、自分だったらどうしただろうか?

考えてみました。考えたこと書いてみますね。

仕方ないことは自分を変える

先生との相性とかその先生の指導歴の違いとかで、隣のクラスをうらやむことというのは必ずあると思います。

無償で指導を受けていますし、公教育ですし、こういう部分は仕方ない部分では無いかと私は思いますね。

先生に変わってもらうとか、自分が隣のクラスに移るとか、中学替わるとか、出来ませんものね。

合わないなぁと思う部分を、自分の取り組みを変えてちょうど良くするようにした方が早いと。

合わない人や合わないことと向き合う機会は今後生きていく上でたくさんあるわけですから、向き合ってクリアできるように取り組むことを応援出来ると良いですね。

子どもの言い分が本当か調べる

もしも私がお母様だったなら、子供の言い分が本当かどうかを踏み込んで調べると思います。

いただいた質問の時点でだいぶ調べが進んでますね。

他のクラスの指導内容とお子さんのクラスの指導内容の違い、平均点の違いなど。

何人かに聞きこみをして、その情報をまとめ、1枚の紙に整理します。

A先生の英語の授業 B先生の英語の授業
単語・文法・本文と手順を踏んだ授業

・教科書音読

・単語はプリント課題に

・文法指導無し

中間平均点 1組●点、2組●点、 中間平均点 3組〇点、4組〇点
期末平均点 1組●点、2組●点、 期末平均点 3組〇点、4組〇点

この時点で子供の言い分が大げさであって、そこまでではない場合や平均点の差分も誤差のレベルである場合は、子供に見せて話をします。

今の先生の指導で結果を出している子たちがちゃんといることを。

また、子供の言い分通り先生の指導の差がとても大きな差として表れてしまっている場合は、これを元に学校に相談に行きます。(後述します)

子どもの学習法を変える

今の先生の指導を活かせるように、足りないところを補えるように、こちらの英語の学び方を合わせて変えていきましょう。

まずは理解が浅ければ夏期講習だけでも英語単科で個別指導塾行ってみてはどうですか?文法事項の基礎固めと予習までやれるといいですね。

英単語に関しては最初に覚え方を確認をしたならば、あとは覚えておきなさいでいいんじゃないですか?単語数は膨大に増えてますから、ここは個人個人で頑張るパートかと。

授業は教科書音読ばかりだっておっしゃっていましたよね。これをラッキーと思いましょう。

本来はですね、英語学習の初期において、教科書本文の音読とか暗唱がとても大切なのに、実際はやれないことが多いと思っています。

それをこれでもかと学校の授業で取り組めるという今の状況のは、むしろラッキーじゃないかぐらい思っておいた方が良いです。

音読を重ねて、本文は暗唱してしまってください。

文法はネット動画で学べても、教科書音読を練習することはネットでは出来ませんから。文法はネット動画も利用しながら取り組んだらどうでしょうか。

「こういう指導が足りないなぁ」を家庭で厚めに取り組みましょう。

学年主任に相談に行く

さてラストです。

私だったら学年主任に相談に行きます。あくまでも相談ですよ。

いや、相談という名の「直訴」でしょうか(´▽`)

私は「英語担当同士がコミュニケーションをとって指導内容を揃える部分を作るという作業がなされていない」というところに問題があると思います。

そして、それを把握できておらず放置してしまっている学年主任の監督不行き届きに問題があると。

ここを指摘して改善を求めていきます↓

「先生、英語の授業についてなんですけど、今の担当の先生の指導がわからないと娘が言いまして。『指導の合う合わないは必ずあるから、自分から合わせるつもりで頑張るよう』にと応援をしているところなんですね」

「で、子供が言うのはどんな状況だろうかと、いろいろ聞いて回って学年全体の英語指導の状況を調べてみたんですけど、私が調べた限りこんな状況だったんです」

「ごらんの通り、担当の先生で平均点がここまで差が出てしまっています。もちろん指導歴に差があれば結果に差が出ても仕方ないと思うのですが、指導内容自体から全然違っているじゃないですか。同じ指導部分がほとんどありません」

「各先生の裁量での指導なのだと思うのですが、この学年の英語指導として指導の方針と指導内容を揃える部分が無いと感じています」

「ご相談というよりもお願いになるのですが、この学年の英語指導として指導内容を揃える部分が出るようにしてもらえないでしょうか?」

「この指導内容と平均点の差は学年や学校が変われば問題ありませんが、同じ学年を手分けして指導をするならば、指導内容はある程度揃えていただきたいです。そうでなければ、この平均点の差は受け入れがたいです。『あの先生の授業嫌だ』という娘に私は強く反論出来ません」

静かに理詰めでお願いをしましょう。

とはいえ、口調が冷静なだけであって、グイグイ攻めてますかね(+_+)

学年主任も、英語担当の先生も、娘も、関わる皆にとっていい着地を目指していきたいんだという気持ちを持って、相談してくると良いと思います。

(と、良いことを言いながら、腹黒いこと書き添えておくと、ここまで真剣に向き合って来る家庭ならば、次学年でまた同じメンバーで英語指導をすることになったときに、ベテランの先生のクラスになる可能性が高まる気がしますw)

以上です。私だったらどうしただろうかを考えて書いてみました。

今や学校の先生って人数が足りていません。激務が世間にバレて成り手が減ってきていますから。

恐ろしい激務の戦場の中、日々教壇に立って戦ってくれているだけ先生たちには感謝したいですけどね。

皆にリスペクトする気持ちを持って、より良くなるように相談に行くことをお勧めしておきますね。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。