昨日はメイン中学である岩倉中学のワーク点検がありました。
ワーク点検とは定期テスト当日に中学校に提出する5教科のワーク(問題集)をやり終えたかどうかをチェックするというものですね。
これをテストの1週間前までに終わらせて、そこから2回目の演習に取り組ませていくという作戦です。勉強のペースを作る作戦ですね。
1週間前だけ点検をしても、溜め込んでいる子がいるので、2週間前から段階的にチェックをしていくようにしています。当塾では2週間前点検では3教科点検してます。
普段は澤木先生がメインで点検を行うのですが、昨日はずっと生徒対応をしていたので、私がワーク点検をすることに。
ワーク点検は子どもたちの対決の一面もあります。ワークを予定通り進められなかった生徒たちとの対決ですね。
言葉選ばず言うと楽しかったですよ。まだ終わってないのになんとか終わった風にして点検をクリアしたい子たちとの対決は(´▽`)
自塾でワーク点検をするようになって15年ぐらい経ってますからね。生徒たちが習ったところまで進めてあるかをキッチリチェック出来るようになってきてます。
拙著「くにたて式」にもワーク点検のやり方について書いてますが、今回はもう一歩踏み込んだキッチリとしたワーク点検のやり方について書いてみますね。
今回は2週間前の点検編です。要はまだ定期テスト範囲が中学校から発表されていなくて、どこまでがテスト範囲か判明していない時点での点検ですね。
家庭で保護者が行うことを想定して書いてみましょう。
「まだここまでしか習ってない」という子どもの言い訳と対決する作業!
勉強が好きではない子どもとか夏休みの宿題を溜めるような子というのは、こうした定期テストに提出するワークも溜め込みます。
そして、2週間前ワーク点検というのは「習ったところまでやって点検」ということになってますが、「塾にどこまで習ったかなんてわかりはしないだろう」と、まだまだ解き進められるのに途中やりで素知らぬ顔で提出をしてきます。
この「まだこここまでしか習ってない詐欺」を阻止して、早い段階で1回目の演習を終えることが出来るように、「まだ進められるだろう」と追い込んでいく作業になりますね。
ちょっとした対決推理ゲームのごとくです(笑)
進捗を探る手掛かりを探す!
どこまで進んだかを知る手がかりを得ます。まずは「学校の先生の点検印」ですね。
前回のテスト範囲の最終ページにハンコが押してあるやもしれませんし、途中での点検で1週間前程の日付つきでハンコが押してあることも。
このハンコの位置から経過時間と進んだページで推測をします。
実際に昨日あった「ここまでやりました詐欺」ご紹介するとですね、先生の点検印の日付が1週間前で、そこのページで止まったままで提出がありました。
おそらく、学校で点検があって少し進めてあったものを出せばいいかという作戦でしょう。
「おかしくない?先週点検してもらっていて、今日まで1週間経ってるわけだから、それまでに授業が1回も無くて進まないなんてことないでしょ。これはまだ進められるはず」
と、こんな感じです。
「前回のテスト範囲最終ページから見開き2ページしか進められていなくて、前回のテストからは1カ月以上経過している」
なんていうときも疑う必要がありますね。経過時間と進み具合が不自然だったときは要確認です。
奥義「クラスメイトに進捗確認」
で、正しい進捗を知るための確実な方法は、クラスメイトに進捗を聞くことです。
ご家庭でしたら、クラスメイトにママ友なりパパ友なり、保護者の知り合いいれば教えてもらいましょう。
事情を説明をして各教科の進捗を教えて欲しいと。LINEで連絡をしてLINEで返事をもらえば手間も最小限。良い時代です。
もしもその同級生が他のクラスであったとしても参考になるのでお願いしてみることです。
で、その子と大きく進度がズレていたら怪しいですよね。
「そのクラスは授業が遅くて有名な先生が担当している」なんて特殊事情が無い限りワークの取り組み方が不十分なのでしょう。
そもそも「まだここまでしか習ってない詐欺」はテスト範囲が判明したときに、その詐欺も判明します。
子ども本人が言っていた進捗と、テスト範囲の最終ページと、残り日数を見てください。
たとえば、
子どもの言っていた進捗が100ページまで、テスト範囲最終ページは120ページ、テストまで残り日数は7日。
「テストまであと1週間で、授業が残り2~3回の状況でワーク20ページ分も進むわけないよね?」
といった感じです。
進捗を過少報告することがあればしばらくこのクラスメイト作戦も利用しながら、よくよく見ててください。
まとめページまでやってあるかどうか!
ちょっとマニアックに詳しく書いていきますよ。
ある単元をキリのいいところまで解いて提出してきた生徒のワーク、次のページを開いてみると……その単元のまとめページが出てきました。見開きで3ページ分ぐらい(^^;
「ここまで習って解けたと言うことは、この単元のまとめのページは必ず出来るよね。はい、あと見開き3ページ進めておいで」
また、習ったという最終ページがある単元の左ページまでという場合もあります。
で、大体ワークの紙面というのは、最初の左側ページにインプットのまとめが小さく掲載されていて、その単元で学ぶ内容のキホン問題が掲載されています。
そこから右側ページに移って標準問題、応用問題と続くことが多いです。
すると、左でその単元のキホンを習っていたならば、右側のページが出来ないなんてことは無いんですよね。
「左のページでこの単元のこと全て習ってるから、右も出来るよ。右ページまでやっておいで」
と指導をするのです。
社会は歴史と地理の学んだ順を確認!
引き続き細かなところを。
社会は歴史と地理があるので、両方進捗をチェックする必要があります。
テスト2週間前の時点で今は何を習っているかを確認します。たとえば今やっているのは歴史だとします。
「すると地理はもう先に習っているってことだよね?これ以上テスト範囲が広がることが無くて、これまで習ったところがテスト範囲になるはずだよね」
となるわけです。テスト範囲が正式に出ていなくてももう範囲が確定するわけですね。
で、たとえばその地理がほんの少ししか進められていないという状況だったらば、
「おかしくない?地理は見開き1ページしか進められていないけど、本当にそんな少しだけしか進まずに歴史に移ったのか?」
と、正しく進められていないことが判明しますね。
伝わりますかね?ちょっと文字ばかりで書いてますし、細かなところで伝えたいこと伝わってるか不安です。
その他細々と書いておきましょうか?
・国語は習い途中の文章があっても、最後まで解くことが可能
・国語は総じてテスト範囲はページが飛び飛びになりがち。
・マル付けがしていない箇所はやらせる(1ページごとのマル付け指導と共に)
・正答が記入されていない箇所は書かせる。
・点検が完成するまでワーク優先で取り組む。
こんなところでしょうか。
これがテスト2週間前点検時の注意点ですね。
拙著ではこのワーク点検は保護者にお願いしたい重要パートだと書きました。
この重要パート、どうか今回書いたテクも使って頑張ってください。
お子さんとの対決推理ゲームを楽しんでください(笑)
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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