強制力が塾の大きな価値

昨日の続きですね。

昨日は学校のワーク点検日でした。 習ったところまでやって、持ってきてもらって最低2教科の点検をします。 ゴールデンウィーク中に...

「学校に忘れてきた」という理由でワーク点検延期を求めてきた生徒への対応についてでしたね。

対応が上手くいって良い形で着地を迎えたので、クイズにしてみたところでした。

実際にした対応がどうだったか。昨日の会話の部分からそのまま再開します。

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「先生、今日は理科と英語を提出しようと思ったのですが、英語のワークを学校に忘れてしまったので、英語の提出は明日で良いですか?」

来ました。伝統的なアルアルですよね。

「忘れてしまう」という行為は悪気無くうっかり起こるものだという認識で、「忘れた」を盾にして点検突破を試みてきます。

基本的に判定は濃いグレーですね。「ワークの提出が出来るか怪しいので忘れたことにしている」というのが想定されます。

さあ、この生徒からの申し出に対してどのように対応をするのか?

穏やかに談笑をしながらその生徒と対応について話をしました。

「んーそりゃあ良くないなぁ。例えばな、『ヤベー!ワーク点検1教科間に合うか怪しい!』ってなった時に『よし、学校に忘れたことにして1日伸ばしてもらおう』なんて考える子いるんだよね。それが通じるなら絶対俺もそれをやるわ」

「そもそもさぁ、学校に忘れてきてしまったことはぶっちぎりで君が悪いわけじゃん?」

「結果として点検が1日遅れてしまうことになっちゃうんだから、明日点検にするなら勉強量が減らないようにもう1教科点検するワークを増やすことにしようよ」

「わかりました。そうします」

生徒と話を終えてから80分ほど経過。その生徒が帰る時間近くに再度その生徒が私の元にやってきました。

「・・・先生、あの、英語のワーク、探したらかばんに入っていたので、終わらせて提出しました」

「あぁそう。了解。じゃあ完了ね」

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以上です。

私が目指す「真綿で首をふんわり絞めるような、北風を吹かすのではなく太陽光で上着を脱がせるような対応」で、上手く生徒が取り組んでもらえてよかったです。

一番良かったのは一度無いと言ったワークを「やっぱりありました」と撤回して提出をしてきた部分です。

「無いって言ったのに気まずい」ということよりも、「1教科ワーク点検が増えるのは大変だ」という気持ちが勝って、ミラクルな前言撤回をしてくる感じが男子中学生の可愛らしいところですね(^^)

仰々しく書いてみると、こんな対応でしたでしょうか。

提案してきた代替案の弱点を指摘して、生徒の落ち度を認めさせ、学習量が減らない案を提案する。

仰々しい(´▽`)

直球で端的に言えば「そんなん無しだわ。遅れるならその分やってね」ってことなんですけどね。

成績を上げるために取り組んでいることなので、そこにピントを合わせてその生徒に合わせて対応します。

「強制力」が塾の大きな価値なので、良い方向へ強制をしていきます。私はその強制を可能な限り柔らかく愉快に取り組みたいです。

今回は言葉を尽くして丁寧に対応をしましたが、その生徒との関係性が変われば対応も変わります。

例えば「通塾3年目、ワーク点検遅れも何度も経験済みで、塾の対応を知っている生徒」であるならば、

「学校に取りに行くか、点検教科1科増やすかどっちにする?」と直球対応ですよね。

場合によっては生徒の提案を受け入れるときだったり、もっと厳しく対応することも。

個別指導らしく、生徒に合わせて対応できたらと思います。

生徒対応について書いてみました。

点検日は久々に沢山の生徒と話が出来て楽しかったです。

良い準備で定期テスト当日を迎えることができるように、背中を押していきたいと思います。

今日はこのへんで。

それでは。

課題で出していたモノグサ、ようやく今日全生徒終わりそう!いいぞいいぞ!

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。