先週火曜に届いた愛知全県模試を受験した中3生全員に返却しました。
この模試の結果が揃うと生徒たちの志望校への現在の合格可能性が見えてきますね。
もちろん模試には合格判定としてパーセンテージが書いてあります。塾ではその数値に加えて「勉強へのやる気」が見えますから、その数値と残りの日数を私の脳内で換算してパーセンテージを加えたり減らしたりします。
脳内イメージはこんな感じです。志望校と現在の内申・偏差値との差が見えるのが模試ですが、実際には入試当日までの時間と本人のやる気という2つの要素も加わります。
この現在の内申・偏差値と、志望校との間に現在の勉強のやる気を大きさに合わせて設置します。
2つのボールを結んだ延長線上に志望校があれば春の時点での合格判定は80%を超えますね。このやる気ボールの高さ設定は完全に私の今までの指導経験からですけどね。
この夏の時点で志望校に対して内申も偏差値も足りていなかったとしても・・
そこへ目指すやる気(勉強への取り組み方や量)が今の実力以上のものであるならば、春までの時間を使い実力UPを果たして志望校へは届きます。
もちろんこれの逆もあって、現在志望校に対して内申や偏差値にゆとりがある状態であったとしても、春までの勉強への取り組みが酷かったら志望校合格はありません。
模試の返却をするときに塾としてすることは、志望校の高さを教えてあげることと、現在の生徒自身のやる気ボールの高さを教えてあげること。そして、入試当日へ向けてやる気ボールの位置を高めることです。
やる気を高めて志望校へGO!
さてさて、先日模試返却時に話をしたある生徒はこんな状態の生徒です。ご覧のとおりこのままでは志望校には届きません。
作戦は2つです。志望校を届くところに変えるのか、やる気(勉強の取り組み)を高めるかです。(2つとは言うものの塾としては基本後者1択です)
模試での合格判定は30%台。本人はショックを受けていました。やる気が決して高くないその生徒に私は追い打ちをかけます。
「そりゃそうだろ。お前勉強してねーじゃん。1学期内申落として後が無い状況で2学期は巻き返しをしなきゃいけない状況でしょ?
だけどお前今回の定期テスト前の自習、自分で決めた予定全然守らず自習来てねーじゃん?勉強してないしする気も出てない状況なんだからなんにも不思議じゃねーでしょ?」
「今の時点でのこの合格判定は充分行ける可能性はあるし、お前が本気で取り組んだら届くと俺は思ってるよ。まだ本気見せてもらってないけどw」
生徒が今から何をしたらいいんだと聞いてきたので言葉をつづけました。
「まずは何より内申を戻すこと。だからこの2学期の2回の定期テストで結果を出すことが最初ね。学校のワークを繰り返して何度かやりな。
もちろん回数こなすことが目的じゃなくて、出来るようにすることを目的にガチでやるの。学校ワークが仕上がって暇になったら違うのやらせてあげるわ。当日点を取る練習はそのあと」
一通り私の言葉を聞いた後にその生徒は言いました。
「先生、(この気持ち忘れないように)この低い合格判定を部屋に貼りたいから拡大コピーしてくれませんか?」
いいですね。私的なコピーはお断りですが、こういうコピーは大歓迎です。部屋に張り出すA3版と、トイレ用のB5版をプレゼントしました(笑)
このやる気が高まる場面に立ち会うことができるのが塾の先生の醍醐味の一つだろうなと思います。無事にやる気ボールを高い位置に設置できました。
延長線上を見ると志望校に充分届きそうな高さに設置できています。ひとまずこれで様子を観ましょう。
やっかいなことにこのやる気ボール、なかなか高さが安定しないんですよね。2・3日したら床に落ちてることもあります(苦笑)
そんな時には奥の手です。さらに強力なやる気ボールを使わせます(笑)
飴でもムチでもつかって志望校へ向けて頑張ってもらいますね!
今日はこのへんで。
それでは。
國立拓治
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