先日紹介した教育の効果という本。気になった内容を取り上げていきたいなぁと思ってまして。
何が良いかなぁと考えて、今日ご紹介するのが「テレビ視聴」についての教育の効果。
え、テレビ視聴が教育に効果があるかですって?
これがあるんです。そう、ご想像の通りマイナスの方向に!
こちらが「教育の効果」自慢の効果を視覚化した図です。テレビ視聴についてです↓
見えづらいかもしれませんが、矢印は左に寝てて、地を這いつくばってます。逆効果って書いてますね(;・∀・)
いいですか?この本で取り上げられた学力に与える効果を検討した要因は全部で138でした。
その中でテレビ視聴は学力に与える効果ランキング137位です(゚д゚)ダメジャン
138の要因の中でマイナスのものは5つだけ。
134位 夏期休暇 135位 生活保護 136位 原級留置
137位 テレビ視聴 138位 転校
以上の通り。原級留置は日本ではあまり現実的じゃないでしょうか。生活保護とか転校とか、防げるかといったら防ぎにくく。
私たちが積極的に対策が出来そうなのは夏期休暇とテレビ視聴でしょうか。
よって、今日はテレビがどれだけ学力にマイナスの影響を与えるか、書かれていたことをお伝えしますね。
1週間に10時間までのテレビ視聴はわずかに学力にプラス影響!
1982年に発表された研究では、テレビ視聴時間と学力との関係は小さいがマイナスであることが明らかになったとありました。少々古い研究結果ですけどね。
1週間あたりの視聴時間が10時間までの場合はわずかにプラスの効果がみられる一方で、視聴時間が10時間を超えるとマイナスの効果が見られ、視聴時間が35時間~40時間と多くなるほど効果量がマイナスで大きくなることが明らかとなった。(Williams,Haertel,Haertel&Wallberg,1982)
へぇ~。1週間で10時間までは勉強にプラス影響!?1日あたり1.5時間程度でしょうか。
これぐらいの時間で娯楽を抑えることが出来ている子は、生活リズムが整っているなんてことなんですかね?
テレビを適度に視聴することで精神的にリラックスするとかあるかもしれませんね。
そして、これ以上テレビを見るとマイナスに。週に35時間って、1日5時間計算。これはテレビじゃなくてもマイナスでしょう。単純に勉強時間取れない(*_*)
テレビ視聴が学力にプラスに働くのは子供の頃だけ!
また、別の研究結果もご紹介を。2001年に発表された研究結果です。
1日あたり視聴時間が2時間までの場合には視聴時間と学力との間には小さいもののプラスの効果が見られ、2時間を超えるとマイナスの効果が見られた。
重要なのは、テレビ視聴の適正時間(学力との関係が少なくともプラスである時間)は年齢が上がるにつれて短くなるということである。すなわち、年齢の低い子どもではテレビ視聴時間が多くてもマイナスの効果は見られないが、7歳で1時間となり、17歳で0時間となる。(Razel,2001)
へぇ~。面白いなぁ。
年齢が上がるに連れて、テレビを見ることによっての学力へのプラス効果は無くなっていくのは面白いです。
7歳の時点でたった1時間。そして17歳になったら0時間になるだなんて。まぁテレビで学力向上を目指そうなんて考えてないんで良いんですけどね。
幼い頃はテレビで初めて知ることがまだあるからなのでしょうか?それにしてもさっき書いたリラックス効果は関係無いのかな?
これらのデータを活かしていきたいですね。当時の娯楽の王様であるテレビ視聴について調べられた過去の研究ですが、今に当てはめるとスマホだと思ってこの数値を見ても良いかもしれません。すると例えば・・・
テレビやスマホは1日2時間まで!
とかを家庭のルールにしてもいいですよね。時間は1時間から2時間の間で決めると良いと思います。ゲームやる子はゲームも交えましょうか。
よかったら参考にしてください。
テレビ視聴に限らず、様々な要因がどれだけ学力に影響を与えるかを調べた本がこちらです。高価ですがご興味あれば。
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こうやって見てみると、子供の頃に高橋名人が言っていたことは実は研究結果に基づいていたのかもしれませんね。
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もはや高橋名人知ってるの、生徒のお父さんぐらいか!((+_+))
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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