昨日のお話です。
伊丹校で美納先生と打ち合わせをしていたら、竹下さんから着信がありました。
大和出版の担当編集者の方です。若乃花に似ていると言っているのはたぶん私だけ(´▽`)
思い返せば今年1月末、出版が決まったという電話を竹下さんから受けたのも伊丹ででしたね。感慨深いです。
さて、竹下さんの電話の用件はなんでしょうか?
「明日、本の定価と部数を決定する会議があるのですが、どうしましょうか」
著者に関係無さそうなこの内容に関して相談をいただけたのは、以前にもこの件でお話があったからです。
そのときには、ページ数が288ページと多くなってしまって定価を税抜き1600円に上げようかと言う話でした。
表紙のUV加工を諦めるとか、著者に払う印税を下げるとか、定価を1500円に据え置くには何かしら対処が必要と言うことでしたので、
「少しでも皆にとって買いやすい状況の方が良いので、印税下げるという切り札は使っていただいて結構です。お願いします」
とお伝えしてあったのです。
そもそも中学生向けの勉強法本は「中学の勉強のトリセツ」というベストセラー本で学研さんが近年開拓したジャンルです。それまで中学向けの勉強法本は日陰的存在でした。
この本がオールカラー、図表満載、漫画での表現満載、付録の勉強記入シートが別冊で入っていたりと作りがとても豪華。
それで1冊980円+税とか、イカレタ価格設定なのです。
塾で例えるならば大手集団指導塾の夏期講習全額無料攻勢のようなものです。超大手出版社だからこそできる力技なのです。
この本に正面からぶつかることは不可能ですから、この本で出せていない部分で勝負をかけていきましょうとなりました。
ページ数を増やし圧倒的な情報量で、「中学の勉強はこの一冊があれば大丈夫」というものにしていきましょうという話にはなっていました。
(この情報量で作ったので本の値段も少し上がりますよ~という展開ですね)
「社員に計算してもらいました。印税をそのままで定価を1,600円にするというのが無難ですが、初版印税を1.6%下げて定価を1,500円でいくということも出来はするそうです。ただ・・・」
「担当の私としてはこれは忍びないです。こうなると國立さんに取り組んでもらった執筆作業量を考慮するとファーストフード店の時給以下になってしまいます」
ほうほう、なるほど。それは低くなりそうですね。この言葉を受けて私は伝えました。
「元々お金が欲しくてやってることじゃありませんから、印税を下げることに抵抗はありません。構いませんから印税下げて少しでも皆にとって手に取りやすい方でお願いします。ただそのかわり・・・」
「この過程のくだり、ブログに書いていいですか?(´▽`)」
「構わないです。私はどれだけ悪役にしてもらっても構いません」
掲載許可もらえてよかったです。やっぱこういうのって過程こそが面白いですよね。
せっかくなんで少し竹下さんをイジっておきます。
こんな経緯あって、くにたて式中学勉強法は定価1,500円+税となりそうです。
消費税入れると1,650円になってしまって、1,500円を切ることが出来なかったのは残念ですが、ページ数288ページというのはこれぐらいの分厚さになります。(私の前の著書との比較)
本のページ数288ページに二色刷り、UV加工で自ら望んだブラック初版印税と、1,500円で販売できるギリギリを攻めてもらいました。
無事に発売されて本屋に並んだときは是非本の厚さを見てみてください。そして、表紙の凸凹としたUV加工も撫でてみてください。
「この本の厚さと表紙の凸凹が印税1.4%分なんだなぁ」
と、しみじみしてもらえたら嬉しいです(´▽`)シネーカ
いよいよ完成間近。
勉強に困っている中学生に役立つことを目指して、仕上げを頑張ります。
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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