数日前の教室。
中3Iくんが私のところにやってきました。
「ちょっとわからないところ教えて欲しいんですけど」
どれ、どの問題よ、と持ってきた問題を見せてもらいます。
ほう、数学で相似の問題のようです。
見た感じ、手つかずの様子です。嫌な予感しますね。
「これ、解説読んだ?」
「いや、まだです」
やはりか。
私にとって100回以上口にしていることですし、このブログでも何度か書いてますが、大切なことですし改めて。
「人に質問をするのは、解答解説を読んでからだよ」
「わからなかったときは、まず解答解説を読む。で、『あぁそうか』となればそれで解決だよね」
「解答解説読んでも『はぁ?』ってなったら初めて人に質問を持っていくのよ」
「これからの人生でいつでもわからないことを人に聞けることなんてことはそうそうないから、基本的に一人で解決することを目指さなきゃダメだよ」
彼は席に戻っていきました。少し経って聞いてみたら、さっきの問題は解答解説を読んだら理解できたと。
よかったよかった。あるべき展開です。
彼の「人に頼ってでも問題を解決をしたい」と思って行動に移しているところは、前向きな取り組みで素晴らしいです。その部分は買います。
そこまで思えない人は多いし、思っても行動に移せない人も多いですからね。
せっかくこの「人に頼ってでも問題を解決をしたい」という一手を使うなら、より良く使えるとさらに素晴らしくなります。
もしも解答解説を読んでから質問をするならば、
「この解説の4行目から理解できなくなりました」
「解説3行目に書いてあるADとBCの長さが等しいって、なぜ言えるんですか?」
「解説にこう書いてあったんですけど、私のこの解き方でもマルになりますか?」
なんて、教えてもらう時間も短く済むし、問題の理解も深まりますよね。
中学生のお子さんを持つ保護者の皆さん。
お子さんからの質問があったとき、無条件に全て教えてしまっていませんか?
「質問してまでわかるようになりたい」と思ってくれているのって嬉しいですよね。
中学生になっていろいろ自分で出来るようになってきた中、久々に保護者に頼ってきてくれているのもまた嬉しいですよね。
この喜びに包まれて、安易になんでも全て教えてはいけません。解答解説も読んでいないのに持ってくるようなときはキッチリ追い返してくださいね。
調子に乗って慣れてくると、「解答解説を読んで理解するのが面倒で大変だから楽をしよう」として質問してくるときもありますからね。
「問題集の問題を人に質問をするときは、先に自分で解答解説を読んでから」
これ鉄則です。
是非お子さんが1人で解決を目指すように促していきましょう。
(※ちなみに、勉強に気が無かった子が初めて質問を持ってきたときには、解答解説を読んでいなくても教えます。この子は持ってきただけで大進歩だからです。そんなときは行動にピントを合わせて賞賛を(´▽`))
教室の一場面からお送りしました。
今日はこのへんで。
それでは。
澤木先生のiPhone13で撮った写真は広角で広がりを感じますね。
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國立拓治
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