中学生の学習指導をしているとたまに出会います。
「問題集を繰り返しやると、すぐに答を覚えちゃうんです」
様々なパターンでこのセリフを聞くことあるのですが、今回は学校配付の社会の問題集についてとしましょう。
具体的に例を書いてみますね。例えばフォレスタには摂関政治に関してこのように記述されています。
(摂関政治)・・・天皇が幼いときには(摂政)として、成人してからは(関白)として朝廷の実権をにぎって行った政治。
答覚えちゃう子はこれに対して(摂関政治)(摂政)(関白)とだけ覚えてしまう。
マシな子はこれに「幼いとき」「成人して」「実権」なんて語句がうっすら雰囲気で足されます。
この状態に対してこのテキストの最初の確認問題はこちら↓
藤原氏が朝廷の実権をにぎって行った政治を何というか。
この問いに「答覚えちゃう組」は手が出ない。「よくわからんけど、政治って聞かれてるから摂関政治じゃね?」と雰囲気で正解になる子がいるぐらい。
しかしこんな問題になると雰囲気で覚えていた子たちはお手上げに↓
摂関政治を説明せよ。
破壊力ある問いです。表面的に語句だけ覚えている生徒たちは一網打尽にされますね(*_*)
さてさて、答覚えちゃう問題。「答を覚えちゃうんです」のセリフをいう生徒のパターンがあるように感じてます。たとえば
サバサバしていてさっぱりした性格の生徒は答を覚えちゃう!
テスト合格こそ正義!マルがいっぱいこそ快感!そのためには答を丸覚えして合格することも厭わない!
そんなことを結構本気で思ってるような子は答を覚えちゃいますね。
プリントそのままテストするぞなんて言われたら、「イ・ウ・関税自主権」なんて、本当に答だけ覚えて合格しちゃう人。
「そんなやつおれへんやろ~」って大木こだまひびきのように思うじゃないですか。
これが本当にいるんですよ。往生しまっせ~チッチキチ~(言いたいだけ)
親が一生懸命サポートしてくれる生徒は答を覚えちゃう!
親のサポートの元で勉強の強い応援を受ける子は、だんだんと量をこなすことが目的になってしまったりすることある気がしてます。
子供も「理解して出来るように」ではなく「マルがつけばよかろう」「量をこなせればよかろう」「親が納得すればよかろう」と。
変に馴れて変なクセがついてきて。だんだんと受け身になんていくのかなと。
このクセがついてしまうとなかなか取れません。理解して出来るようにしても、表面的に記憶するクセが邪魔してきます。
クセが凄いんじゃぁ(言いたい)
さて、これを対策していきましょう!考えたこと2つ書きます。
重要語句以外も音読しながら覚える!
キーワードだけでの暗記を防ぎます。読んで覚えることで、キーワード前後の文章とセットで文章の内容とともに頭に入れます。
(摂関政治)・・・天皇が幼いときには(摂政)として、成人してからは(関白)として朝廷の実権をにぎって行った政治。
これを読んで覚えることで、摂関政治とは?という問いにも対応していけるのではないかと。
音読したらいいかなぁ?なんて思っているところにネットでこんな記事を発見↓
読み直すとこの記事の影響を受けてますね(^^)
多くの問題集で違う角度からの問題を解く!
数種類のテキストの問題演習に取り組むことで、表面的な知識を膨らませて立体的にします。
答を覚えちゃう子にはこの作戦が良い気がしてます。答を覚えてしまって偽りの高正答率を手にいれてしまったら、その知識が本物かどうか、他のテキストで試します。
無事に同じ高正答率を再現出来ていたら、理解を伴って覚えることが出来たのでしょう。
間違いだらけでボロクソになったなら、変化に対応できない表面的な知識だったのでしょう。
よく間違いを確認をして、自分の知識のどこが表面的だったのかを確認します。これを2~3種類のテキストで確認します。
これで知識を理解を伴った立体的なものにしていけたらいいですね。
ちなみに、この対処は答え覚えちゃう子に対しての作戦ですからね。本当に勉強が得意な子は学校の問題集だけで高得点を取るという事実を忘れてはいけません。
以上です。
答え覚えちゃう問題について考えたことを書いて見ました。
同業の先生方、なにか良い作戦あれば教えて下さい(^^)
今日はこのへんで。
それでは。
旭丘・一宮・向陽に続いて、明和高校の最新データ入りました↓
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國立拓治
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