先日「答を覚えちゃう問題」を対策せよ!という記事を書きました。
この記事をフェイスブックに貼ったらですね、見てくれた先生がアドバイスくれました。
なるほど。逆一問一答。シンプルで効きそう。理解度の深さが見れそう。これは興味あるなぁ。
そんな風に思っていた本日、「答え覚えちゃうんです」なんて言ってたMさんが学校のワークの2回目演習の結果を見せてくれました。こちら。
うん、よく間違いを確認をして2回目に取り組んでくれたのでしょう。しかし、答え覚えちゃうことに自信があるMさんです。この結果を鵜呑みするとろくなことありません。
ここでいただいた対策を思い出すのです。
「答え覚えちゃう問題の対策として、『逆一問一答がいいんじゃないか』って他塾の先生にアドバイスもらったのよね。ちょっとやってみねーか?」とMさんに。
「無理です!絶対無理です!そんなの誰でも無理ですよ!」なんて、もの凄い拒絶と言い切りのMさん(´▽`)
いやいやそんなこたぁねーだろ。ちょっと試してみようよと説得をして、早速準備しました。
フォレスタ歴史の一問一答の部分を使って、逆一問一答の準備をしました。
高度経済成長と石油危機が答えになる問題を作ってもらう形です。まぁこの語句を説明してもらえればいいんですけどね。
絶対無理だなんて言うMに見せつけてあげるためにも、周りの生徒たちにも協力してもらいました。参加生徒約10名。
ちなみに模範解答はこちら。3番と6番が問題になってます。
Mさんの後ろに座ってた「こんなの全然わからないですよ~」なんて言っていたKさんの解答。
うん、解答への誘導が悪いとこうなるわな。合ってるか間違ってるかで言うと合ってる(^^;)
で、Mさんの解答。これも間違いでは無い。もっとこちら側が上手く導かなきゃいかんわな。
しかし、語句への知識ストックがある生徒の解答はこう変わってきます。
んーなんだこの模範解答感。「1955年~1973年」というフレーズがスッと書かれているのが素晴らしい。こんなところ覚えろだなんて問題集にはまるで書いてませんからね。歴史の流れで頭に入っているのでしょう。
そして、石油危機は説明する際に「第四次中東戦争」のワードが使われているのは、表面的では無く理解しているというフレーズかなと。
この解答を書いてくれた子は学年順位1ケタの子です。
一番良かった答えがダークホースRくん。あまり勉強が好きでなく、こちらから背中を押しながら勉強をしている感があったのですが、この解答。
古文書解読班を呼ばなきゃいけないのは愛嬌です。解読してみましょうか。
(3)1955年から1973年までに日本の経済成長率が平均10%になり国民総生産がアメリカについで2位になった。
(6)1973年の第四次中東戦争で石油の価格が高くなったこと。これによって高度経済成長は終わった。
ん、気を利かせて余計な情報まで。いいんじゃないですか。よくわかってる。
おかしいな。R、ちゃんと勉強してたのな。正直舐めてたよ。この調子で頼むよ(´▽`)ただ、人が読める字で頼むよ。
恐らく一問一答では全員正解するんですよ。「高度経済成長」「石油危機」って。
ただ、聞き方を逆にするだけで一人ひとりの理解の深さがまるわかりになりますね。とても貴重な体験となりました。後藤先生アイデアありがとうございました。
「文章で答える問題」なんて言うと生徒たちも身構えて「解けないよ!」ってなりますが、一問一答の逆問題というと、少し敷居が下がる気がします。
うまくこれを指導に活かしていきたいなぁと思います。(指導システムに組み込むのは難しいけど、個人対応時に使っていきたい!)
今日は「答を覚えちゃう問題」社会編の具体的な対策実施について書いてみました。
今日はこのへんで。
それでは。
旭丘・一宮・向陽に続いて、明和高校の最新データ入りました↓
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國立拓治
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