「勉強をしたくない子どものウソ」との付き合い方

今すぐに役立たない勉強を頑張る子どもたち。

時にはやりたくないことも実際にやらないこともあるわけです。

この展開は想定の範囲内ですし、これに対して子どもがウソでごまかすことがあるのも想定の範囲内です。

血のつながった親子となると子どものウソが見つけにくいこともあるとは思いますが、勉強に気がむかない子どもたちと対峙し続けて25年の私から、「こんな時は注意して見ててください」と言う場面をご紹介出来たらと思って書いてます。

私はこんな風に接してますよというのを書いてみて、参考にしてもらえたらいいなと。ちょっと考えて書いてみますね。

勉強が好きではない子どもにとって都合の良い出来事が1つ起これば「ワンペア」で注意です。

小見出しの通りです。

たとえば「ノートを忘れた」という出来事、勉強したくない子に都合がいいですよね。こういう「勉強したくない」という気持ちに沿った出来事があったときはポーカーにたとえるとワンペアです。

ちょっと注意。もしかしたら勉強したくないから言ってるかもな~と頭の片隅で思うレベルで。

子どもに都合の良い事実が2つ並んだらツーペア完成!アンテナを立てて警戒を。

勉強をしたくない子どもにとって都合の良い結果となるものが2つ続けて並んだ時はツーペアです。いよいよ怪しいです。アンテナを立てて用心をしてください。

たとえばこんな場面が塾ではあります。

「なんで途中式が無いの?」→「途中式は別のノートに書きました」

「ワークは今日が点検日だよ」→「スイマセン。学校に置いてきてしまいました」

「宿題のプリントは?」→「スイマセン。無くしちゃいました」

「昨日自習に来なかったね」→「スイマセン。忘れてました」

1つ1つは本当に起こりえます。

が、これが2つ続いて起こる時は「これは勉強をしたくなくてウソをついているかもしれない」という可能性を考えておきます。ワンペアのときよりも強く。

人の気持ちには波がありますからね。「あいつに限って絶対ない」と決めつけず、フラットに見ます。

状況を正しく把握してそれに対して正しく対応した方が良いですからね。「ただ勉強したくないだけ」かもしれないと用心を。

本当かどうかを調べることができるものであれば、さりげなく調べてみると良いです。

子どもに都合の良い事実が3つ続いたらフルハウスでほぼ確定。真偽を探れ!

先ほど挙げたようなことが3つ続いて起こる時はほぼ確定です。「あぁ勉強への気持ちが薄いんだなぁ」という認識をその子に加えることです。

本当かどうかを調べることができるなら調べて白黒ハッキリさせるといいです。

こうして勉強にまつわる1つ1つの出来事をちゃんと見ててください。

勉強をしたくない子にとって都合の良い出来事が並んだ時が危険フラグですよ。

その場にいない先生や友達などのせいにしたり、確認しづらいことを言い訳の理由に挙げてるときは危険ですね。

しっかりと事実関係を把握して、真偽を確かめることです。

正論で100責めない。余白を残す。

さて、もしも子どもの言ってることがウソだとわかったときは、逃げ場ゼロで正論で責め過ぎないということが大切だと思っています。

どうですか?大人になったあなた自身、子どものころからウソをつかず真っ白に生きてきてますか?

おそらく大人のあなたにも身に覚えもあるでしょうし、子どもに反省してやり直そうと思える余地を残しておいてあげたほうが総じて良い気が私はしてます。

私のスタンスは、
「ウソだよね?でしょうね。要はやりたくなかったんだよね」
「やらなきゃという気持ちあるなら、ちゃんと真面目にやりなよ」
「もしも本当に勉強やりたくなかったら言ってよ。辞めましょうって親に頼むから。どうする?」

なんて、真綿で首を絞める感じですね。ゆるめにキュッと(笑)
こういうセリフはその場の感情で怒鳴られるよりも、冷静に目を見てタンタンと話された方が効きますよね、多分。おそらくゾッとすることでしょう。

ズルはキホン的にバレるからね。
信頼は貯金だからね。

こんなことも勉強と共に学べると良いですよね。

「君、今の信頼の貯金額はマイナスだから、しばらく信用されないからよろしくねw」

なんて会話をすることも(´▽`)

以上です。

「うちの子に限って」なんてセリフありますが、ウソを言う可能性も踏まえてフラットに見守ってあげてください。

書いたような場面がもしも来た時に、迅速に指摘をして正してあげられると良いですよね。

今日はこのへんで。

それでは。

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。