「教育バウチャー制度」と「日本版DBSの塾適用」を目指して!

先週末は公益社団法人全国学習塾協会の総会と理事会で東京でした。

コロナ禍で実に3年ぶりのリアル開催。久々に多くの理事の先生方とお会いすることが出来ました。

最近はどこへ行っても最年長になることが多かったのですが、この場では一転最年少です(笑)圧倒的な場違い感を発揮してる私ですが、私は広報担当です。

さて、全国学習塾協会は塾業界で唯一の「公益社団法人」で利益を求めない団体なので、加盟塾数が日本で一番多い団体であることも手伝って、国が塾業界に折衝をする窓口の役割となってるようです。

認可も何もいらない塾ですから、自由に教育をおこなえる点が良いところであり、逆を言えば横着をする塾があっても咎めるルールが存在していないというのが問題点でした。

「ちゃんとしいや!」なんて国から怒られる窓口は全国学習塾協会です(笑)

塾の安全が危ぶまれる事件が起こった時は学習塾認証制度が活きました。

ブラックバイトが流行った時は安心塾バイト認証制度を作って広めました。

横着する塾が無い健全な業界になるようにとディフェンス的活動をしつつも、オフェンスとしてより良い日本の教育のために、塾の業界にとって有益となるように、国に直接働きかけるという活動もこの団体が担ってます。

どんなオフェンス活動をしているかというと……

教育バウチャー制度の実現を目指して!

子育て世帯の経済的負担を軽減し、子どもたちの学力を高めることを目指して、一部の自治体では習い事・塾代助成事業が実施されています。

大阪市とか、福岡市とか。

塾代助成事業の概要を掲載しています。

これを、国の事業として日本全国どこでも子供たちに学びの機会を提供できるようにしていこうということを目指した動きがあります。

教育立国推進協議会という超党派国会議員170名超と民間有識者300名超で構成される令和3年に出来た協議会があり、ここに学習塾協会も参加して活動をしています。

ここで教育バウチャーの実現を目指してますね。

本日(6月2日)、教育立国推進協議会の第一次提言「教育の無償化に向けた提言」を、岸田文雄内閣総理大臣に、申入れをしました。令和3年12月に設立された当協議会は、超党派国会議員(170名超)と民間有識者(300名超)によって構成され、総会や分科会を通じて、教育改革に向けた話し合いを重ねてきました。今回は、「教育の無償化」...

今は「教育無償化」「教育バウチャー導入」を目指して、岸田総理に第一次提言を申し入れたという場面のようです。

党を超えたこれだけ大きな協議会で動いているというのは、それだけ教育を変えていく必要性を感じている方々が多いということじゃないですかね。

教育バウチャー導入に向け、民間教育の現場である塾業界が、「教育バウチャー必要だよね」という世論を形にして、提言の必要性を高めるのがこれからのフェーズじゃないかなんて学習塾協会の安藤会長はおっしゃってました。

今後皆さんにアンケートでご協力いただく場面あるやもしれません。その時はどうか宜しくお願いします。

日本版DBSの塾適用について!

日本版DBSってお分かりになりますか?私は安藤会長から聞くまで全く知りませんでした(+_+)

簡単に言うと、公教育の指導現場に性犯罪者の再雇用をさせない仕組みです。

【政策実現まであと一歩】日本版DBS制度の法案が国会提出へ!

イギリスがそういった仕組みを実際に運用していて、それを日本でも取り入れようという動きがあるそうです。

で、公教育で再雇用されなかった性犯罪者が民間教育に流れてきたら困るということで、なんとか民間教育に関わる人にもこれを適用してほしいと、協会では国会議員に働きかけて動いてるそうです。

実際にイギリスでは子どもに1日2時間以上関わる全ての職種がDBSを適用できるとか。「イギリスもそうしてますやん!」なんて言って適応を目指せると良いです。

現在学習塾協会が主に取り組んでいるオフェンス活動がこういった活動だそうです。いずれも業界全体に関わる実現を目指したい取り組みですよね。

塾業界全体のディフェンス活動とオフェンス活動を利益を求めず取り組んでいくのが学習塾協会です。

……私はこうして戦況報告するだけでそういった戦場にはいませんけどね(´▽`)

一肌どころか五肌脱ぐ

久々に理事の先生方とお会いしてお話を聞いていると、こういった塾の団体に複数加盟されて活動されている先生方も多数いらしてですね。

5つ入ってるなんて先生も( ゚Д゚)スゲー

私はこうして1つ参加させてもらうだけで精いっぱいなのに、ここには業界のために一肌どころか五肌ぐらい脱ぐ先生方ばかりで参りました。

そして皆さんずっと元気です!「いつまで塾やりますか?」と聞いてみるとと「元気なうちはずっとやりたいね」なんて70近い先生がお話されていたり(+_+)

尊敬する先生方ばかりです。自分も頑張らなきゃなぁ。

塾運営が安定してきた皆様へ

いつもの流れで最後に書いておきます。

塾を開業して運営が安定してきてゆとりが出てきたという塾長の皆さま、その余力を業界のために貸していただけませんか?

全国学習塾協会では業界のために力を貸していただける先生を広く継続的に募集中です。

先ほどご紹介したような業界のための活動を続けておりますが、そのためにはやはり先立つお金は必要で。

実際の活動に参加できないなんて方も加盟いただいて、会費でこうした活動の援護射撃いただけたら助かります。

賛同いただけるようでしたら入会検討お願いします。

民間の学力向上を推進する教育資源として、コンプライアンスを重視した高い品質を提供する事業として、お客様に信頼されるよりよい学習塾業界の確立を目指しています。

全国学習塾協会の実際の活動のご紹介は以上です。

ほんと、公益社団法人となってからは国との折衝が多くなった印象です。

先日も菅元総理に話をしにいった安藤会長と常石専務理事がSNSに上がっててビビりました(安藤会長のフェイスブック投稿から写真をお借りしてます)

この業界がより良い業界となるように、目指す活動が形になるといいですね。

また大きな動きとか、トピックあればご紹介しますね。

今日はこのへんで。

それでは。

今期より岐阜県大手のリード進学塾の水野社長も理事になられました。

リードの江南の教室は私の元教え子の斉木先生が教室長なので、「斉木くんに送りつけて驚かせたいので一緒に写真撮ってください!」と水野社長にお願いして撮った1枚です。

斉木くんからの「びびりました」の返信に大満足です(笑)

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は6万5千部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。