OFFの余談で今日も。
「きしめんっつうのは、名古屋駅のホームで食べることはできるけど、こんなところで食べないでもっとおいしいきしめんを食べるべきだろ!」
46年間そう信じて生きてきましたが、恥ずかしながらこれが間違いだということについ先日気が付きました。
先日5年ぶりぐらいに新幹線ホームにあるきしめんのお店で食べて気が付いたのです。
ホームによって店名は変わりますが、大阪方面のホーム1番線2番線の先頭車両側のきしめん住よしで頂いてきました。
「名古屋からの新幹線旅は天むすだかや!」なんてフレーズでSNSに天むす画像を上げ続けていましたが、「乗車までに10分余裕があるならば、きしめんだがね!」と今は思います。
かきあげのきしめんが一番人気らしいのですが、なぜか販売停止されていたので、仕方なくきつねきしめんを玉子トッピングで。
ちゃんと各店舗で出汁をとっているとか。あなどれません。
麺はソフト麺のようにすでにゆでられたものを温め直すだけです。
この麺の扱いが私の中でひっかかっていました。「給食と同レベルじゃねーか!手打ちの生麺を出す店の方が美味いでしょ!」なんて。このへんの私の見解が若すぎます。
オーダーのチケットを出して1分せずに着丼。こちらは大田先生が頼んだノーマルなきしめんです。美しいです。これが500円玉でおつりがくる値段。
こちらは私が頼んだきつねうどんの玉子トッピング。んーノーマルで充分だった疑惑。ただプロテイン取りたければ玉子トッピングを。
私のこのうどんもとりかかって1分もせずに完成。汁は最初から出来てますし、麺を温め直すだけですからね。しかしこれが美味い。出汁が良い。麺の食感が良い。
店を出たのがうどんが届いて5分後。店の中にいたのは約6分ほどでした。先客はすでに食べ始めていた1名だけで、待つ時間がゼロだったので、このスピードです。
ビールを頼んでじっくり楽しむ人もいるみたいですが、このホームではササっと食べて食事を終えることが美学です。食事に2時間かけるイタリア人には理解できないでしょう。
きしめんはシンプルな料理です。他地域のシンプルなうどんみたいなものです。
こういった商品は素材にこだわりまくって美味しいものを作ることは出来るかもしれませんが、そちらに舵を切るべき料理では無いのではないかと。
たとえば名古屋に初めて遊びに来たならば、最初にきしめんを食べないですよね。
「ひつまぶし」「味噌カツ」なんかを食べるんじゃないですかね。きしめんの出番は1回目の旅行ではそうそうないです。
たとえ街中に美味しいきしめん屋さんがあったとしても、炭水化物は名古屋名物の中では激戦カテゴリーですから、観光客もきしめんを選ぶことは少ないのです。
すると、きしめんというのは、観光客相手というよりも地元のきしめん好きな人をターゲットにして短時間でサッと小腹を満たして楽しむもので、味を真剣に追い求めるものではない。
名古屋のサラリーマンが朝食替わりに昼食替わりにサッと食べてサッと移動をする戦闘食のような位置づけになっているのではないかと。
じっくりと味わって楽しむ類の料理じゃないということです。「サッと短時間で立ち食いで食べるべきうまい麺料理」という位置づけなんです。
「ああ、そうか。だからきしめんというのはやっぱり鉄道ホームで食べるのが一番なんだな」
きしめんに味を求めるとか若気の至りでした。
もっとうまいきしめんは作ることは出来るでしょうが、そういうことを目指すことなく、いかに短時間で美味いものをサッと出せるかを目指したのが駅のホームで食べることが出来るきしめんです。
この目指した形にフィットするように、少しだけ電車までの時間にゆとりを持たせてホームに到着。そしてサッと10分以内できしめんを食べて電車に乗り込む。
これです。これがホームで食べるきしめんの美学です(´▽`)
…これでは最近感じたのに昔から思っていた風な書き方ですね(+_+)
もしも朝早くから名古屋を出発する必要があるときには利用してみてください。確か7時からやってますからね。
たとえば朝7時ですと天むすもほぼ購入できませんからね。是非時間にゆとりを持たせてホームに降り立ち、きしめんを楽しんでみてください。
味はまぁまぁですが雰囲気が加点してくれます。3回目ぐらいの名古屋での実行をお勧めします!
OFFも明日が最終日です。
OFFの余談続いてますが、お暇でしたら明日までお付き合いください。
今日はこのへんで。
それでは。
あぁ美味しそう!入場券を買ってきしめん食べたいぐらいです(^^)
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國立拓治
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