それは「学習指導形態」ではなく「勉強へのやる気」の問題!

塾の指導形態選びについて、また質問が届いてました。こちら↓

なるほど。

集団はわかりやすいと本人は言うが、成績が変わらず、取り組みも緩い様子。

集団から個別に変えた方がいいでしょうか?

という質問ですね。

ビシッとお伝えしていいですか?

送っていただいた保護者の方は「指導形態をどうしましょう?」という質問で送ってきてくれていますが、これは本人の勉強への取り組み方の問題であると私は思います。

塾から「課題に真剣に取り組めていない」なんて連絡があることはよほどのことじゃないかと想像します。

「力はついてきている」という言葉通り、指導内容の理解もあるし、正しく取り組めばグッと伸ばすことが塾の先生には見えているのでしょう。

指導した内容を定着出来るようにと出す課題をやってこない。もしくは「やった風」のいい加減な取り組み方をしてくるということかと。

頂いた文面の表現からではわかりませんでしたが、授業中というよりも、出された課題への取り組みが不味いということじゃないかと私は想像してます。

「周りの子に気を取られて集中できない」とは本人が言ったのですか?それとも塾の先生が教えてくれたのでしょうか?

何とも言い難いですね。それは塾の先生の指導が至らないからともとることが出来ますし、授業を受けている子たちの気持ちが低すぎるからともとれるでしょうか。

ここは判断しづらいです。

「本人が苦し紛れにクラスメイトのせいにしている説」

「そのクラスの授業をする塾の先生の力量不足説」

「勉強への気持ちが薄い子たちが好き勝手やってしまっている説」

など考えられますが、これら全ての気もしますね(´▽`)

とてもよくある展開ですよ。いただいた内容からよくあるパターンとして中1男子の典型像を書いてみます。

本人、塾に通うのは嫌ではない。友達もいるし授業は楽しい。理解もできる。しかし、勉強は基本的に面倒だと思っているし、遊びの時間は大切。

よって、塾から出された課題の取り組みはいい加減で、塾の当日にチャチャッとやった風にノートを埋めていく。

やり方の雑さとかを咎められたら、伝家の宝刀「わからんかった」で切り返す。

塾は多くの友達と一緒だし、友達と話せるし、授業もワイワイ出来て楽しいし、集団指導の方が好き。でも決して勉強を頑張りたいとまでは思っていない。

どうでしょうか?

質問をいただいた保護者の方はお子さんの言うことに引っ張られていますが、要はお子さんの勉強への気持ちはそこまで高くないということだと私は思います。

ではどうすればいいのか?

まずは塾に詳しく相談してみてください。

今の状況についてもう少し詳しく聞いてください。その上で指導形態の変更も選択肢に入れながら、塾としてのベストの解決策を聞いてください。

保護者として子供にしてほしい指導があれば聞くと良いです。

そこまでしたらここから先は先生も気をかけてみてくれるでしょう。

あとは、同じ塾のクラスメイトに話を聞いてください。クラスメイトに授業の様子を聞くと良いです。お子さんの授業態度と、授業全体の雰囲気と。

(もしかしたら塾の先生の力量不足で授業が緩くなってるやもしれません)

その上で、これからの改善についてお子さんに話をしてください。

もしも私が話すならと想定して、いろんな事実を決めつけて、書いてみますね。

「塾から電話があって課題がやれてないって。理解もあって力もついてきているのにもったいないって言ってくれていたよ」

「塾の授業中が不味いのか、家に帰って来てからの課題が不味いのか、どっちが不味いのかは知らないけど、しっかりやりなさい。しっかりやれないなら塾を辞めなさい」

「集団指導がいいっていうなら、しっかりやりなさい。周りとしゃべっちゃうっていうなら個別指導に移りなさい」

「さて、どう?しっかりやるの?やらないの?やるなら指導形態はどうするの?」

「……そう。わかった。じゃあその形で頑張ること。これから成績が変わらなかったときには塾の先生にまた塾の様子を聞く。真剣に取り組めていなかったら塾を辞める。決定ね」

本人の意志で塾をやることを決断させることです。指導形態も本人に選ばせることです。その言葉には責任があって、やれないときには辞めさせることです。

指導形態を変える前に、本人の気持ちを変えることです。

辞めさせることまで思い切って出来ないなんてときは、「スマホ没収」とか「ゲーム没収」とかでも可です。勉強せずに遊ぶとか許さないから!と。

幸いまだ中1です。指導形態は元に戻すこともできます。今整えるのは本人の勉強への姿勢と取り組みですね。

文面から推測していつも書いてますが、今回は本人の勉強への気持ちを正す場面だと思いますよ。

親子の対決場面となります。必要あらば両親でアタックするなどして、上手く話してください。

以上です。

ツイッター上で140文字で収まらなさそうだなと判断してブログ記事にしました。やっぱり140文字では全然収まりませんでしたね( ゚Д゚)

中1男子を持つ家庭は同じ場面あるやもしれません。参考にしてください♪

今日はこのへんで。

それでは。

コロナ前2019年10月の写真です。マスク無しでわかりますかね(´▽`)

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國立拓治

愛知県岩倉市と兵庫県伊丹市にあるさくら個別指導学院の塾長。2005年より愛知の中学生親子の力になれるよう当ブログを日々更新。月間最大50万PV。拙著「くにたて式中学勉強法」は12刷重版!著書累計は7万部突破!休日は余談も発信!3度の飯より飯が好き。詳しいプロフィールはこちら。