保護者が子供の勉強に関わっていく学年がどんどん上がってきているのではないか?
ふとそんな風に思いました。
自分の学生時代はなにせ30年も前。30年前は当たり前だったことであっても、時の流れと共に変わっていくことは当然あるよな?
昭和の当たり前で言うと「中学生になったら自分で勉強を進めるもの」なんて風潮あったように思ってます。(ここが間違っていたらアカンのですが)
そこから平成、令和と移り変わって……
「高校生になったら自分で勉強を進めるもの」なんて、その年齢が上に上がっているように感じるんですよね。実際の指導現場にいると。
この私の感覚は、気のせいなのか、的を得ているのか、気になったのでツイッターでアンケートをとってみました。
塾の先生と子を持つ保護者の皆様へ、このへんの感覚を聞いて見たのがこちらです↓
塾の先生方と子を持つ保護者の皆さん!ちょっと質問させてください!
今は昔と比べて保護者が子供の勉強に関わり続ける年齢は上がってきていると思いますか?
保護者が「勉強は本人に任せています」と言う学年が上がってきている気がしてるのですが、どうでしょうか?
感じるところお聞かせください!— 國立拓治@新刊「くにたて式中間・期末テスト勉強法」3刷重版御礼! (@sakurakobetu) September 23, 2022
やっぱり!!
7割の方が保護者が子供の勉強に関わる年齢は上がっているのではないかと感じているとのことでしたね。
さてさて、ではなぜ保護者が子供の勉強に関わり続ける年齢は上がってきているのでしょうか?
ちょっと考えてみたのですが、まずは少子化かなと。
一人っ子家庭も増えて、保護者が1人の子育てにかける時間が増えたのではないかと。パッと出せるデータも用意していない圧倒的な想像ですよ。(共働き家庭も増えましたから、実際どうかもわからんです(..))
あとは、親子の距離感が近づいたでしょうか?
昭和の時代はもっと大人と子供の境界線があったように思いますが、今は兄弟姉妹か友人かという距離感の親子が増えているように感じます。こちらもデータを用意していない圧倒的な想像です。
あとは……
デリケートですが、発達障害を抱える子が増えてきているというのもあるやもしれません。
こんな理由もあって中学に入っても周りの学習サポートが必要な子が増えてきたという部分もあると感じています。
あとは……
SNSの登場は影響しているでしょうか?
世の保護者がどのように子どもと関わって成績を上げて来たかをSNS上で皆で共有できるようになって、より上手に学習サポートが行われるようになってきたとか。
中学生の学習サポートって加減が難しいんですが、そのへんの成功例が広く共有されたとか…あるかなぁ?
WEBが身近になって、情報がマスコミからだけじゃなくなって、昭和と比べて今は世の中の同調圧力って弱まったと思うんですよね。
昭和時代は「中学生にもなったら、親が勉強面で手取り足取りやるのは過保護よ」なんて意見が同調圧力としてあったかもしれません。
このへんが柔軟になった面もあるかなぁ。「手取り足取りはやり過ぎでも、一面で親がサポートをしていくことは良いと思う!」と胸を張る保護者が増えたとか。
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ひとまず私が考えてみた理由はこんなところです。
どんな理由が主でこの傾向があるかはわかりませんが、おそらく保護者が子供の学習に関わり続ける年齢は上がっているでしょうね。
この傾向は上手くやれたら良いことだなと私は思うんです。いつだって人と協力をして大きな成果を出すということは求められることですから。
自我が芽生える中学生時代に、反抗期を乗り越え家族で協力をして一緒に勉強に取り組めるなんて、それは素敵で凄いことだなって思います。
注意点は1点だけです。
親子での協力しての勉強も「親を頼って成果を出したい」「子どもに頼られて嬉しい」なんていう気持ちが先行した「共依存関係」の状態に陥らないようにすることです。
何事も度が過ぎると毒になりますよね。
協力し合う二人が、最終的に「1人で取り組めるようにする」という着地点を目指して取り組んでいれば良いと思いますね。
いつまでも親に助けて欲しいと子供の甘えが過ぎるときには保護者が「もうええて!」と言えるかどうか、
いつまでも子の勉強に手を出したがって保護者の過保護が過ぎるときには子どもが「もうええて!」と言えるかどうかが大切だと私は思います。
1人で取り組めるようにするのをいつ頃にするのか、どんな段取りでそこを目指すのか、家庭で話し合ってやれるといいですよね。
皆さんはどう思われますか?この傾向にはどんな理由があるんでしょうね?また思うところお聞かせください。
(追記!ご意見届きました↓)
なるほど~。自分が通ってきた道、子どもには示しやすいですものね。でもそれを上回る現在の大学進学率!
言い換えれば、いつまでも背中を押さなければいけない子たちが大学を目指すようになったとも言えるでしょうか。
これらも関係してきそうですね。ご意見ありがとうございました!
今日はこのへんで。
それでは。
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國立拓治
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